2020/07/26

7年目のブロンプトン。

 ブロンプトンに乗って7年目。ブログを少し放置したが、サイクリングに使うのはもちろん通勤にも釣りの足にも使っている。遊びに仕事にと飽きないよね。別にどってことはないんだが、この7年をカスタマイズやメンテナンスで振り返えることにした。また異音にも結構悩んだので、異音対策も入れました。ご参考に。

七年目のブロンプトンS6Lブラック

 以前はダホンSPEED P8に乗っていたが、軽量化や多段化とカスタマイズにハマった。これはこれでいいかもしれないが、走行装置系を弄ると輪行にとても気を遣うようになり、疲れた。気軽に輪行できるのが、フォールディングバイクの良いところなのにね。カスタマイズしたダホンをネットで売りに出し、ブロンプトンを買った。少し気になった点のみカスタマイズ。
 一つはペダル。左右で形が違うペダルは抵抗があったので、本体を買ってその日に先代のダホンに使っていた三ヶ島製イージーペダルに変更した。でも最近は輪行のときにいちいちペダルを外してしまうのは面倒かもと思うようになった。寒い朝は手がかじかんで例の黄色リングが嵌められないことも。なので純正品のペダルでもいいかなぁと今日この頃。壊れたら純正品に戻そうか。
  二つ目は変速レバー。2013年当時の変速レバーは独特な形と独特な操作でなんとも馴染めなかった。メンテナンスやパンクした時に車体をひっくり返すのだが、地面とレバーが干渉して邪魔になる。2,3年前かな、現行のレバーになったので自分で交換した。交換は比較的簡単にできる。しかしお店の人の間違いで足りないパーツがあったりでお店を2回も往復することになった。ブロンプトン特約店なのにね、もう少し勉強してくださいな。
交換したペダル。三ヶ島製
交換した新型の変速レバー
次は消耗パーツについて。
①ハンドルグリップ。購入して2か月くらいでバーを固定しているノリが切れてグリップの片方がくるくる回りだしたので交換した。いろんなグリップを試したけど、スポンジ製の安価なのが一番いいと思う。ホームセンターで売っているバー状の保護スポンジ(内径18mm@180×2個で360円!)も良かった。今、販売中のはロック式だからクルクルはない。まぁ20万円の自転車なんだもん、グリップはロック式で当然と思う。
②内装変速のギアインジケーターチェーン(写真の矢印)。これは6年目で交換。擦れてチェーン部分が変形していた。危なかった。4年目あたりで交換した方がいいかもね。

③前輪ホイール。5年目あたりから時々キュッキュッと鳴くようになった。原因はハブのカップの虫食い。カップの表面に小さな虫が喰ったようなφ1mm以下の凹。ハブのカップを磨いたりベアリングも交換したりメンテしながら乗っていたが、面倒なのでハブを交換することにした。純正のコーン&カップ式の完成ホイールでも良かったのだが、何を血迷ったのかシールドベアリングで手組みしてもらった。大出費となったが、前輪ハブメンテから永久に解放されたし、漕がないで惰性で転がる距離も増えた。皮サドルで尻を虐めるより、私としては前輪ホイールのシールドベアリング化を強く勧めたい。
メーカーは忘れたがこれがシールドベアリングのイケているハブ。タイヤはマラソンレーサー
④距離を結構走ったのでタイヤは割と交換している。S6L購入当時のイニシャルタイヤはシュワルベ社「コジャック」。走りまくって摩耗したのでワイヤービードのコジャックに交換。そいつはある猛暑の日、サイドウォールの謎のコブが発生。シュワルベ社の質実剛健、重いけど安価な「マラソン」に交換。途中、「ジョセフクゼ」というスリックタイヤを履く、2か月ほどでタイヤに割れが発生した。「マラソン」に戻す。「ジョセフクゼは本気タイヤですよ!」という店員さんのセリフは今でも覚えている(笑。今はシュワルベ社の「マラソン・レーサー」を履いている。気を遣う必要のないタイヤでパンクに強そう。輪行はもちろん通勤や釣りにも使う、俺の本気は「マラソンレーサー」・・・でもシュワルベ・ワンも一度は履いてみたいな。ちなみに今までパンク一回だけ。マラソンを履いていたとき後輪に針金が刺さった。パンクするときは何を履いていてもパンクするよね。
⑤七年目でチェーンとリアのギア2枚を交換。チェーンは伸び、ギヤは山減りしていた。フロントリングはまだ大丈夫そうなので交換はしていない。
⑥この時に左クランクが少し曲がっているとショップの店員さんに指摘された。確かに。昔、鎖骨骨折する大コケをしたが、その時に曲がったんだね。右だけ現行型のクランクに交換した。左右でクランクの形が違うが特に特に気にならない。違和感なく回せるからいいじゃんと思っている。
 最後に異音対策。どこで発生するのか、私の経験では3か所。
①走行中の「キュッキュッ」となんでもないときに鳴る。購入して4年目くらいかな。これはリアのサスペンションブロックだった。ゴムやプラスチックに優しいと思われるシリコンオイルをブロック回わり(心棒の通る部分、車体と接する両端)注油するとピタリと音が消えた。
②6年目あたり、走行中の「キュルキュル」音。これもなんでもないときに鳴る。前輪ハブのカップ部分に虫食い(小さな穴)。前述したとおり前輪ごとシールドベアリングのホイールに交換した。でも20万円する自転車の前輪ハブがコーン&カップかい!?と思う。ブロンプトン社も相当にいい根性をしている。レースを世界でやる資金を品質向上に回すべきだね。
③7年目あたり、走行中に「キュルキュル」。前輪をイケてるシールドベアリング化にして3か月くらいだったので、これには参った。仕事から帰宅して夜な夜な注意深く耳を澄ましてブロンプトンを漕ぐ。妙なオサンだよね。何日か目でペダルに力を入れると鳴くことが判った。犯人はペダル周りに居る。でも三ヶ島イージーペダルはシールドベアリングだし鳴かないはず。異音の原因は着脱式の構造にあった。イージーペダルの軸を支えるナット部分にはベアリングが内蔵されているが、これが鳴っていた。注油一発で綺麗に異音が消えた。思えばこのペダルはダホンSP8を乗っていた頃から。雨風に打たつつつノーメンテナンスでかれこれ10年ほど使った。こりゃ俺が悪かったと思う。

 以上がブロンプトンのカスタマイズ、メンテナンスとかの記録である。ブロンプトンに乗った7年間。自転車と人との関わりを改めて見直せた7年でもあった。ブロンプトンのバカ高な価格は全くこの野郎!なのだが、長く乗れる自転車を造るということは、自転車のある暮らしを売るということだと気づく。メーカーがモノではなくコトを売るにはどうすればいいのか。ブロンプトン社はその答えの一つを教えてくれているかもしれない。