2014/03/23

小貝川CR(真岡鉄道益子駅からTX守谷駅まで)

  小貝川CRをもっと上流から走ってみた。起点は益子駅。小貝川CRを下ってTX守谷駅まで走る。元気が残っていればJR藤代駅まで走る。

  朝、5時30分に家を出発。まだ少し暗い。水戸街道を荒川方面に走っているとブロンプトンに乗った青年とすれ違う。おはよう。君もやるね。
  堀切駅から栗橋駅へ。宇都宮線で小山へ。水戸線に乗り換えて下館駅に向かう。担ぎ輪行にも慣れた。少し大きな荷物を持っているという感覚がいい。列車に乗っていると「輪行」じゃなくて、ふつうの旅行者になることができる。

 JR水戸線の下館駅で真岡鉄道に乗り換える。現在の真岡鉄道の主力であるモオカ14型。2両編成。でもモオカとから14型とか呼称を書くと鉄道ファンになった気分。「輪行」から「野鳥観察」や「鉄道」の趣味は意外と近い。無理なく両立可能。(私は輪行と釣りがクロスオーバーしている。今回はバス釣りのポイント探しも兼ねている。多分、釣りは車で行くけど。でもSバックにモバイルロッド入れてブロンプトンで行くというのもいいね。)
  車内はローカル列車の風情でひっそり。でもこれから怒涛のように人が乗ってくる。一般の人、部活の高校生、ハイキングのおじさんおばさん、真岡でイチゴ狩りをする女の子の団体(彼女たち、真岡駅でスイカが使えなくてひと騒ぎ。真岡鉄道は現金のみの後精算)。
  沿線の草が列車にこすれそうな。この直後、運転席脇の窓の風景は4人のハイキングおじさんに占領されてしまう。おっさんの一人がカレーパンを朝飯に食っている。おっさん!むちゃ匂うんだよなぁ(俺もおっさんだけど)。
  真岡駅に到着。ここで後ろを切り離して一両編成になる。真岡の駅舎はSLの形をしている。ミニSLが走る真岡鉄道、その本社も兼ねているから気合が入っている。もう少し違った意味のトラディショナルなデザインがいいと思うんだけどね。
 漂う煙は?。すると前に居たハイキングおじさんはどやどやと列車から降りホームから写真を撮っていた。隣に止まっているのはSL!
  で、真岡鉄道益子駅にやっと到着。豪華な駅舎。入り口には益子焼の大きな壷が飾られていた。と言っても小さい駅。屋根の下から空も見える。お世話になっている「堀切駅」も小さな駅だけど、こちらの方がホームは長い。益子駅。こんなにもモニュメントに金を掛けている駅は少ない。いろんな意味で一見の価値あり。


  それにしてもここまで時間が掛かった。堀切駅から栗橋、JRで下館まで来て、真岡鉄道で益子駅。自宅からの自走も入れて所要時間は4時間近く。これから80km程度は走る。この距離を思うと少しつらくなる。挫折した場合は並走する関東常総線に助けてもらうつもり。もう一度言うけど、
遠いぞ、ほんまにぃ。
「役場西」交差点にあるコンビニでおにぎりと飲み物を調達。助成橋から小貝川CRに入る。

すこし走ると公園がある。それにしても気合の入ったトイレ。
 
  真岡鉄道の鉄橋が見える公園。一両編成のムオカ14型が通過する。この鉄橋は土木学会選奨土木遺産認定。「ポニーワーレントラス」と呼ばれるこのトラス橋は、現在国内で使用されている最古のものだと。
  しばらく走ると舗装路盤だけの道。砕石が締め固められている。後は表層アスファルトを乗せて簡易舗装が出来上がる。今は年度末。CRの工事中の通行止めが多いような。嫌な予感。
  そのうちに路盤は締め固めが無くなり、走れる状況ではなくなる。そして通行止め。
 5kmほど適当な迂回路を走って小貝川のとある橋(地名は「君島」)に到着。橋から橋までも一工区として通行止めにしている。工期は今年3月末。4月からは気持ちよく走れるようになると思う。
いい天気。空がとっても広い。
 またも通行止め。まわり道と表示が出ているが、案内看板はここだけ。自力で次の橋を目指すしかない。今度は矢印とは逆に道がありそう。橋を渡って対岸を川沿いに走る。
  なんのことはない。まわり道を行くよりも対岸に渡り一般道を川沿いに行く方がいい。いい加減な回り道表示。北関東自動車道の道路橋の手前でコマツのメガソーラを発見。門の一部が残されている。工場の跡地利用だね。
  北関東自動車道の道路橋を潜って2kmほど。筑波山のシルエット。土浦駅を起点としてつくばリンリンロードから小貝川を走り、終点のTX守谷駅というルートがあるかも。
 そして小貝川の洗堰と床止め。川を走るとこういう風景を見ながら休憩してしまう。
 水戸線の鉄橋を潜って1kmほど走ると小貝川名物の沈下橋を発見。木造っていうところがすごい。初めて見る。思ったよりも高い位置に築かれている。渡ってみた。ロープで申し訳程度の手すり。チャリだとすこし緊張する。
かなり筑波山が近くなった。山肌もわかる。
水道橋。スカイブルーのペイントが映える。
 道の駅「しもつま」の近く。またも工事中の通行止めで、小貝川の土手を確認しつつ一般道を走る。どこまでも続く畑と農道。道が把握できていれば、こちらを走るのもいいかもしれない。

  小貝川ふれあい公園。川沿い広がる自然公園は国蝶「オオムラサキ」の生息地になっている。
下妻駅の近く国道125号線が走る「祝橋」。名前もいいけど、アーチも美しい。
  祝橋を超えたあたりから、舗装が真新しい。追い風で気持ちがいい。スリックタイヤ(コジャック)だから氷の上を滑っているみたいだ。
追い風で愛国橋を超えてどんどん走った。筑波山も小さく見える。
  ところがこれ。唐突にCRは終わる。山道のダートを少し行くと突然訪れるハイキングコース。しかも木が倒れて遮る。周囲は何故か不法投棄された衣類が木の枝にいっぱい引っかかっている。まるでトム・クルーズが出演していたSF映画「宇宙戦争」のよう。兎に角気味が悪い場所。これ以上先に行く気がしない。一般道から下流を目指す。

  一般道で行こうともがくが、下流への道が見当たらない。諦めて愛国橋までも戻り対岸を走る。5kmくらいはロスした。まるでトラップのような行き止まり。野焼きのにおいが香る牧歌的な小貝川CRと違う別の一面を見た気がする。
  愛国橋に戻る途中、追い風で飛ばすローディーのお兄さんとすれ違う。そっち、行き止・・・、言おうとしたら彼は逝ってしまった。

  川原に建つ御社。地図にも出ていなかった。訪ねてみたいが、迂回路が多くて時間が押しているのでパス。  で、さっきのローディーのお兄さんに追い抜かれた。彼も引き返したのだ。ヤケクソのようなスピードがそれを物語る。
  眼を引く建物。宗教法人の神殿だけに威厳が漂う。周囲に建物がないから目立つ。たぶん地域のシンボルなんだろうね。
  反対側は吉野公園。小貝川の旧河道を利用して作られた親水公園。常総市の市営のへらブナ釣り場。木道はへらブナ釣り場になるのだろう。

小貝川も川幅が大きくなっている。利根川の支流とは思えない。
福岡大堰の向こうに筑波山が見える。
アーチが美しい水道橋。
  TXの小貝川橋梁の近く、ここにも沈下橋があった。手すり無し。地元の小学生が寝転んだりして遊んでいる。大人になっても「沈下橋で日向ぼっこしたよな」と懐かしく思い出すんだ。
小貝川橋梁の手前で小貝川を離れてる。しばらく走るとTXの車庫。もうすぐ終点の守谷駅だ。 
  守谷駅到着。真岡鉄道益子駅から小貝川CRをTX守谷駅まで走った。走行距離は85km。計画では75kmの筈だったが、迂回走行で10km余分に走ったことになる。自宅から益子駅まで時間を要したし、初めてのCRで案内無き迂回が多数。突然の行き止まりに迷走。距離の割りに結構疲れたぞ。で、JR藤代駅まで行く元気も無し。TX守谷駅から帰る。

  CRの整備工事は3月末にほぼ終わるはず。これからはかなり走りやすくなるだろう。とは言え、葛飾区から益子まで輪行するのは時間が掛かりすぎる。あまりここから走ることはないだろう。

2014/03/16

土浦から霞ヶ浦CR、利根川CRへ。

  霞ヶ浦を走ってみたいと思っていた。一周するのだ。でもまずは半周づつ。今日は霞ヶ浦の中岸と左岸を走る。

  金町駅から常磐線で土浦駅に8:30に到着。霞ヶ浦CRを目指す。途中のコンビニで軽食と飲み物を買う。家からもチョコやキャンディーとか持ってきたけど、荷物はあまり増したくないし。ここのCRは途中の補給が難しいとのこと(走って思う。これ本当)。
  案内看板を見つけるもCRは整備工事中。ここに迂回表示がほしいぞ。工事期間は今年の3月末まで。7kmくらいは一般道路を走ったと思う。
霞ヶ浦CRに入る。しばらく走ると西浦中岸12.0km。しかしこの意味がよくわからないけど。
遠くに筑波山。風も穏やか。
  霞ヶ浦の岸は中岸、左岸など地名とは別に名称がある。CRの入り口から整備工事をしていたので、この看板を見逃していた。
  単調なCRという噂だったが、そんなことはない。岸、雲や湖面の表情も変化する。ロードバイクだと気が付かないのだろう。
  水郷筑波国定公園天王崎園の風の塔。展望台だけどどこから入るんだろうか。1Fはトイレになっている。この公園にも飲み物の自販機はない。
  天王崎園での霞ヶ浦の湖面。大地の呼吸を感じさせるような穏やかなやさしい波。こういう状態を表す一次名詞があるのかな。「凪(なぎ)」は鏡のような水面を表す言葉だしね。
  そういえばアイヌ語は雪ついての一次名詞がいっぱいあるとか。積もった場所で雪の呼称が違うそうだ(本田勝一の本だったな)。民族の感性、アイヌの人たちのその豊かさがわかる。
天王崎にある八坂神社は茨城百景のひとつにもなっている。
  向こうに見える橋は国道51号線。この橋を渡って霞ヶ浦CRともお別れする。このあたりから輪行して帰るのであれば、このまま進みJR鹿島線の潮来駅まで行き、輪行することになる。土浦駅→潮来駅コースだと走行距離は50kmくらい。お手軽コース。
  橋の上から潮来駅方向を見る。排水機場がある。土浦から霞ヶ浦を通って銚子方面に走るのも面白いかもしれない。

 霞ヶ浦の右岸も少し走る。このまま一周しちゃおかなと思うけど、今日は予定とおり利根川CRに出る。成田まで走るんだ。

  すこし先に行くと電柱に止まるでコゲ茶色のデカい鳥。デジカメを取り出す動作を見て彼らは一斉に飛び立つ。彼らはスズメでもカラスでもアヒルでもない。猛禽類。種族は判らん。
  何枚か撮った写真の拡大。その姿は正に猛禽類!電柱にとまっていても飛んでいても、その辺のオジサンよりも遥かに威厳に満ちている。さすが鳥獣保護区。あっぱれだ。
名残惜しいが、今日が一周するつもりはない。霞ヶ浦CRを後にして利根川CRへ。
なつかしいね、利根川。ほっとする。
(あぁ、利根川。いつもの利根川。君はなんて利根川なんだ。)

成田に向かう。宝船の公園を通って・・・。

  (思い出した。昔、故郷の京都でこんな形のモナカがあった。今でもあるのだろうか。出張のお土産に今度買って帰ろう。 でも、「お父さんのハズした出張お土産NO.1」かもね。ちなみに現在のNO.1は「懐中お汁粉」。)

  滑河観音として有名な龍正院。その仁王門は室町末期の建築。かやぶき屋根がすごいじゃないか。なるほどね、国指定の重要文化財だと。

帰り道でいろんなものを見つけるんだ。輪行っておもしろい。

  JR土浦駅→霞ヶ浦CR→利根川CR→一般道・成田滑川線→JR成田駅まで走行距離は85kmだった。一般道の成田滑川線は車もそんなに多くないし、道幅もすこし余裕があって自転車も車道を走りやすい。 しかしこの走行ルートを見ると霞ヶ浦や利根川以外を結構走っている。


 JR成田駅から最寄の新小岩駅まで輪行して帰った。ちょっと贅沢してグリーン車。大好きなクイーンを聴きながらノンビリと。俺って幸せ者だ。