2014/03/09

緑のヘルシーロードを起点から見沼用水の終点?まで寄り道しながら走る。

  3月8日、晴れ。先月は大雪だった。久々に出掛ける。緑のヘルシーロードを走るんだ。いつもお世話になっている堀切駅から利根川を越えて川俣駅まで輪行する。土曜日とは言え高校生の通学日に重なり、電車はいつの間にか満員。会社員らしい人も相当に乗っていて、「もしかして今日は平日?俺は会社をさぽちゃったの?」と一瞬悩む。とは言え、朝8時過ぎに川俣駅に着いて利根大堰を目指す。
  今日は緑のヘルシーロードを寄り道しながら走る。川口グリーンセンターのその先、見沼川遊歩道の終点がゴールなのだ(実際は自宅がゴールだけどね)。

 川俣事件衝突の地。 足尾銅山鉱毒事件って社会科で聞いたことがあるけれど、その地に偶然にも訪れる。何か感慨深い。被害農民と警官が衝突した場所がここ川俣町。田中正造の演説には警備の警官も感銘を受けたらしい。100年前の日本、公害の原点がここにある。
 利根大堰。冷え冷えしているが、天気がよく気持ちがいい。好きな風景。いつもここで写真を撮る。10月から12月は鮭の溯上が魚道の観察室で見られるらしい。今度はその時期に来たいと思う。
  緑のヘルシーロード起点。こんなのあったかな。新しくできたのかもしれない。このコースは5回目くらい。四季折々の風景を楽しむから、何度走ってもいい。
 緑のヘルシーロード全容。いつも同じルートばかりなので、今日は行田市で少し寄り道をする。緑のヘルシーロードの終点は川口グリーンセンター。でも見沼遊歩道として道は続く。その先の見沼遊歩道の「終点」まで走りたい。
  古代蓮の里。ヘルシーロードから2kmくらいのところにある。40種類の蓮が栽培され、蛍も居る。がこの時期、蛍も蓮もなんもない。うどんが有名らしい。炭水化物補給にと売店に行くが11時からなので閉まっている。展望台に上ろうとしたが有料で200円だと。仕方なく売店のコーヒー自販機でエスプレッソを飲む。ベンチに座って休憩。引篭り&寝起きと思しき兄ちゃんが来てコーヒーを買ってすすっている。もう少し離れて座れよ・・・。
  白い花をつける木々が見えた。近くに行って眺める気力は失せていたが、梅の花は見ごろのようだ。
  さらに2kmほど走る。さいたま古墳公園。ここには古墳がいっぱい。いいね。これだけの古墳がここに集まっている。まさか集めた訳じゃないだろうしね。すると「さいたま古墳公園を世界遺産に」と垂れ幕があった。おぬしも狙っておるのか。屋根のある展示はすべて有料。世界遺産登録への軍資金。これから100km近く走ると思うと、展示はまた後で。先に行こう。
 復元された古民家。これも公園内にある。家の中で寝転んだり、飯食ったりはできない。縁側で腰掛けて休憩する。談笑しながら散策する老夫婦。ようやく歩けるようになった子供を見守る若夫婦。引篭り&寝起きの兄ちゃんは居ない。健全な風景だ。心が落ち着く。

  埼玉県名発祥の碑。公園内のさいたま資料館(ここも有料。)の近くにあるけど、どうしてこれがここにあるのか、碑文を読んでも今ひとつわからない。何で碑にしたの?。「川俣事件衝突の地」の碑よりも立派。金掛かっている。
  緑のヘルシーロードに復帰。緑のヘルシーロードから古代蓮の里とさいたま古墳公園に寄ると15kmくらい余分に走ることになるようだ。今日は追い風で時速25~30kmで気持ちよく進む。
 東北本線の踏切の近くに撮り鉄の人たちが集まっている。三脚を立ててファインダーを真剣に覗く人々。話している人は居ない。みんな真剣。漂う緊張感。線路を何かがやって来る。通りすがりのサイクリスト(俺もその一人)たちも訳もわからずスマホを構える。
 で、撮ったのがこれ。通りすがりにしては良く映っている。でも、この電車はなんですか?

 緑のヘルシーロードは6ヶ月ぶりか。舗装が綺麗になり、案内図も丁寧になった。関係者にサイクリストが多分居るね。浜名湖一周サイクリングコースの関係者もここに来て勉強するべき。案内図や標識は安全かつ快適に通行するための道具だし、道案内がしっかりしていればこそ脇道を走ったり寄り道もでき沿道に金を落とすのだ。
 緑のヘルシーロードが川口グリーンセンター辺りで終点になる。道路整備工事をやっていたから終点の看板を見逃してしまった。でも見沼遊歩道として、川沿いの道は続く。
  見沼遊歩道を進むと「鳩ヶ谷宿」の看板があった。鳩ヶ谷市はこの宿が元になって発達したようだ。鳩ヶ谷宿は日光東照宮に将軍が詣でる日光御成街道の主要な宿場のひとつ。また見沼用水を利用した水運も盛んで地方にあっても賑わった場所だった。
  その看板であった明治の写真。明治34年(1901)の3歳くらいの男の子。今年で117歳。彼はその後どんな人生を送ったのだろうか。
  見沼用水の流れ着たゴミをベルトコンベアで回収する設備。黒々とそびえるその姿は始点の見沼用水と比べるとギャップが大きい。泣ける風景だね。見沼用水はここで終わると思っていた。帰ってから地図で確認すると見沼用水はサイホン式で毛長川を潜り見沼代公園へと流れているようだ。勘違い。そう言えば見沼用水は元荒川ともサイホン式で交差していたな。
  本日の走行距離は107km。結局、川俣駅から都内の自宅まで自走した。今年初めての100km超え。尻は少し痛くなったが許容範囲。
  最近煮詰まってきた。いろんな奴に頭下げて自分ひとりではどうにもならん仕事。いい気分転換になった。来週も少し頑張るべか。

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