2016/08/17

タイヤとサスペンションを交換した。

夏休み。輪行(緑のヘルシーロード)も楽しんだ。家族+ジジババ+わんこで一泊二日のドライブが控えている。オヤジはあまり無駄に体力を消耗する訳にはいかない。こういったときは玄関でメンテ。タイヤとサスペンションを弄る。

<其の一、タイヤ交換編>
 スリックタイヤのコジャックを履いていた。砂利道走行の機会も多く、コジャックの表面には無数のピンホール。後輪の接地面には3mmの切傷が2か所。空気を入れる度に切傷が広がるようだ。真夏のCRでパンクはキツいのでタイヤ交換することにした。(でもこの状態ではバーストの方が心配か。バーストなら諦めるしかない。)
今回、シュワルベのマラソンに履き替えることにした。
  マラソンはトレッドパターンがある。これでどこでも走れるのだ。タイヤのすり減り具合も一目瞭然。二つの悩みが解決した瞬間だった。
 マラソンの第一印象は肉厚。それからちょっと重い。使い古したコジャックとマラソンを重ねて指で挟んでみる。なんとコジャックの柔らかなこと。コジャックの接地面のゴム厚は2mm程度になっていた。ここまで減ってくると交換かなと思うが、タイヤを外さないと交換時期が判らない。コジャックのタイヤにもスリップサインのような仕組みが必要かな。
  前後ともタイヤはマラソンに履き替えた。マラソンはタイヤ全体にゴム厚があり、しかも固い。ホイールにハメるのに手こずる。コジャックの場合はチューブ交換もホイホイと進むが、マラソンは力勝負なところがある。パンクしにくいのはいいけど、一度パンクするとそれなりの覚悟が要るタイヤ。 で、マラソンに交換して試走。漕ぎだしは重い。こりゃ、失敗か。コジャックの方が走行感は優れる。幸いにもロードノイズはない。20km程度の速度になると遠心力のおかげかもしれないが、タイヤの重さも感じなくなる。ハンドルのクイックさも少し軽減されたような。点字ブロックにタイヤ取られることもない。マラソンの方が安定感は向上ような。しかし何気に持ち上げたときにやや重量増も感じた。でもブロンプトンの重量はその日の気分次第・体調次第で変わるからね。それは気にしないでおこう。いろいろと違いはあるが、慣れればいいのだよと自分に言い聞かせる。
  とても悲しく思うのはタイヤ交換による感動や喜びがない点。これは趣味としては見過ごせないかもしれない。その点、コジャックは新しいタイヤを履いただけで走行感が変わって感動したものだが。パンクのリスクを減らすと、転がす喜びも減るのかな。趣味の価値観って一筋縄ではいかない。費用対効果やリスクヘッジでは測れないところがある。せっかくなので当面はパンクリスク低減を信じてマラソンを履いてみる。
  ところで・・・、マラソンの上級グレードにマラソン・プラスってのがある。でも値段高い。軽自動車のタイヤ並みのお値段。それからセンタートレッドが連続していないのでロードノイズと転がり抵抗が大きいように思う。それでも軽けりゃ買うが結構重い。だから今回パスした。



<其の二、サスペンション交換編>
 思うところがあって、サスペンションブロックの交換をした。
  買ったときについていたFIRMのサスペンションブロック。兎に角固い。固いばかりが能じゃない。確かにこれを付けていれば子供から熊まで、あらゆる顧客に対応できる。購入者の体重をいちいち聞いてサスペンションを選んで販売するのは大変。メーカー・販売店の事情で一番固いサスペンションが付いているのだろう。
  対策として、この固いFIRMの溝を削って、変形性能を上げる方法がある。また、軸方向にドリルで穴を開けて断面積を減らすことで変形性能を上げる方法もある。
  でも今回はスタンダードのサスペンションブロックを素直に購入。1800円税抜き。ホームセンターに行くと似たようなエラストマー製クッションもある。自作してもいいかもしれない。またFIRMとスタンダードのブロックをそれぞれ輪切りにして適当に組み合わせるとバネの調整ができるだろう。でも今回はやらないことにした。
  で、スタンダードサスペンションブロックで乗ってみると実に快適。
私の体重70kgでほぼ2/3程度になるがまだ縮み代もあって大丈夫そう。マンホールの鉄蓋の上を走行。ハンドルの振動は半減、リアの振動は1/3くらに低減。まさにシルキーな乗り心地。そんなんでマンホールや側溝の蓋ばかり選んで走る。変なオヤジ。
  FIRMの意味は硬質。女性はもとより中肉中背の男性でもFIRMではサスペンションは無いに等しい。英国の老舗自転車メーカー、ブロンプトンバイシクル社はサスペンションの選択をカスタマーにしっかりと説明するべき。分かりにくい。まあ、このメーカーの説明不足のお蔭でサスペンションのサードパーティ市場が生まれるのだから、販売店にとってはいいのかもしれないね。

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